今では一昔前と比べるとキッチンに対する考え方もずいぶん変わってきていますが、一戸建ての住宅を建設するときに、キッチンは北向きのあまり日差しの入らない部屋につくるケースが少なくありません。中にはリビングからダイニング、キッチンに続く細長いスペースを南側に配置したり、あえて日当たりのよい2階部分にダイニングキッチンを配置するといった大胆な設計の家も出てきていますが、多くの住宅はキッチンの位置は家の中では割合暗い位置にあるものです。キッチンリフォームをするとき、部屋の配置まで大幅に変更するような規模の大きなキッチンリフォームは出来なくても、採用する窓に一工夫することで、ずいぶん光を取り込みやすい空間にすることができます。その例がトップライトタイプの出窓です。
この窓は出窓になっている屋根や両脇の部分もすべて硝子でできているため、窓から取り入れる光の量が多く、小さくてもかなり明るい窓辺になるのが魅力です。マンションなどではキッチンは窓に面していないケースが多いのですが、一戸建ての住宅で窓をとれるスペースがあるなら、キッチンリフォームで是非トップライトタイプの出窓を採用するのがおすすめです。ただし、キッチンのシンクの奥に出窓を採用する場合、窓の開閉にしっかりと手が届かないと、使いにくい窓になってしまう可能性があります。あまり奥行きのある出窓ではなく、シンクの奥にあっても十分に手が届く程度の奥行きサイズの窓を選ぶことが大切になります。